突然ですが皆さんは「デジタルデバイト」という言葉をご存知でしょうか。
これはコンピューターを使い人と使わない人の間に起こる「経済格差」を指す言葉なんです。
では、この言葉は何を示しているのしょうか。
それはデジタルを活用しないと人も国も貧乏になる、という可能性を示しているといえます。
さて、なぜこのようは話をしたのかというと、実は今後の日本に起こりうる問題に関係してます。
PISA(OECDの学習到達調査)によると、数学・読解力・科学の成績が良かった国々の子供たちがコンピューターをどれぐらい使っているかという調査結果で、日本は利用度では最低クラス、学習に活用しているかではほとんどの設問が最下位となっていました。
実は日本の子供たちは世界的に見るとコンピューターやネットを使っていないのです。
もちろんこれは調査の行われた国の中での話になりますが、結果に驚いた方も多いんじゃないでしょうか。
ちなみにPISAを実施する目的は、教育方法の改善と標準化とあります。
子供たちの学力の調査を行い、10年後、さらにはその先の経済活動を予測する。
それが改善などを行うための指標や助けになるといえます。
20世紀には内燃機関や電子回路がキーテクノロジーとなっていましたが、いまはそれがネットやデジタルに移ってきています。
つまり現在、日本の子供たちが学習面などでネットやコンピューターに世界に比べるとあまり触れられていないという調査結果は、将来的に世界との経済格差を生む可能性があるのです。
かなり怖い話です…
この話とは反対に教育に力を入れ、実際に成果が見られる国があります。
それは中国です。
約30年ほど前に日本ではNECがPCを売っていたころ、中国ではお土産に電卓が喜ばれていたそうです。
当時の中国のコンピューター事情が日本や世界に比べてかなり遅れていたようです。
しかし当時に書かれた本「中国パソコンの旅」というものの帯は、「電脳大国を目指す中国の素顔」という一文が書かれています。
実は1980年代の終わりごろに、中国の指導者たちは将来のコンピューター・エレクトロ産業に向けて明確なビジョンを示していたのです。
そして中国はコンピューター教育に力を入れた結果、2017年現在では世界のコンピューターを大量に作り、スーパーコンピューターのTop500で首位を取るほどまでに発展しました。
中国製品は他の分野でもすごい勢いで進出していますが、その原動力はこういった国の教育方針にあるのではないかと感じてしまいます。
日本の子供たちはいま、人を育てる環境に置かれているのでしょうか。
置かれていないように、どうしても私は感じてしまいます。
コンピューター教育の強化を進めていますがまだまだ準備段階といった印象です。
中国の例からも言えますが、国の教育が形として現れるのには時間がかかってしまうので、今後日本が世界に対して遅れを取ってしまう時代が来て、しばらく続いてしまう可能性が十分ありうると思われます。
では国にそういった問題が起こったとき、個人ではどうでしょう。
世界に比べて子供たちが個人用のパソコンを持っていない日本でも、コンピューターやネットを利用する環境がないわけではありません。
そういった環境で個人が行えることとは何でしょうか。
実はそのチャンスは、プログラミングにあるのではないかかと考えられます。
と、少し長くなってしまいましたのでこの続きは次回更新の際にさせていただきたいと思います!
最後までお読みいただきありがとうございました!