今回から数回、学校の授業でどのようなプログラミング教育が行われる可能性があるのか紹介していきます。
今回は算数とプログラミング教育についてまとめます。
ポイントは以下の3つです。
・算数とプログラミングは相性が良い
・プログラミングは公式の証明に使うことができる
・プログラミングは確率や等号不等号などの理解に役立つ
算数とプログラミングは相性が良いです。
例えば、プログラムの中で数字や計算を使ったり、コンピュータへの命令が二進法という数の表現で行われたり、切っても切り離せない仲なんです。
そのため、算数の授業でのプログラミング教育の実施は馴染みやすいかもしれません。
では、具体的にどのような授業が行われるのでしょうか?
一つは、プログラミングによる体験的な学びがあります。
算数の公式を思い浮かべて見てください。
公式を暗記で覚えると、時間が経つと忘れてしまったり、応用することが難しかったりすることがあると思います。
プログラミングを使って、公式を再現すると、暗記ではなくて体験に変わるので、忘れにくくなります。
また、具体的にイメージを持つことができるので、公式に興味を持つことができたり、原理の理解にも役立ち、応用の幅も広がることが期待できます。
公式には、いろいろな公式がありますが、日常生活にも関係する「はじきの法則」をご紹介します。
はじきの法則は、「速さ」=「距離」/「時間」で表されます。
例えば、ビジュアルプログラミング言語「Scratch」を使って、ネコを画面の端から端まで移動させたとき、画面間の距離と移動時間から速さを求めることができます。
移動時間を変更することで速さがどう変わるのか、あるいは、同じ要領で実際に歩いたときの速さも出してみて比べてみるなど、いろいろと興味が湧いてきます。
もう一つは、プログラミングを原理の理解に役立てる授業があります。
例えば、確率といってもあまりイメージが湧かないですよね。
あるシチュエーションから確率を求める時、確率がその問題の答えになることが多いので、それから発展性があまりありません。
プログラミングを使うと、確率を自在に操ることができるので、それだけ理解を深めることができます。
簡単なシューティングゲームを作って、確率でゲームの難易度を変えてみたり、ゲーム中に徐々に確率が変わり難しくなるようなゲームを作ってみたり。
確率を一つとっても色々な使い方ができるので、使いながら理解を深めていくことができます。
実際にゲームが算数の授業に取り入れられることは考えにくいのですが、このような学びもプログラミングを使うからこその学びになるのではないでしょうか?
今回は、算数とプログラミング教育について、今までの情報を基にまとめてみました。
次回は、理科とプログラミング教育について、まとめていきたいと思います。
最後までお読み頂き、有難うございました!