今回は国語とプログラミング教育についてまとめます。
ポイントは以下の3つです。
・国語とプログラミングは、どちらも言葉に関する教科である点で共通している
・国語は人間が話す言葉に関する教科で、プログラミングはコンピューターに話す言葉に関する教科
・例えば、プログラミングを使ってことわざを表現するアニメーションを作ったり四字熟語を使ったゲームをプログラミングで作ると、楽しく国語を理解できる
小学校の国語は、一見、プログラミングとは関係性が薄いように感じます。
プログラミングは理数系のイメージが強いので、文系である国語とは遠いように感じる方も多いのではないでしょうか。
実は、「言葉」という点では、国語とプログラミングは共通しています。
国語は人間が話す言葉に関する教科であるのに対して、プログラミングはコンピューターに話す言葉に関する教科と言えます。
言葉を学ぶという意味においては、2つの言葉は共通するのです。
ここで、2つの言葉を比べてみます。
似ている点としては、どちらの言葉も単語に意味を持っていたり文法がある点などが挙げられます。
一方で、異なる点としては、人間が話す言葉は、家族や友達など慣れている人と話す時など曖昧な表現でも相手に伝わりますが、コンピューターに話す言葉は、曖昧さを含むと途端に伝わらなくなります。
「コンピューターは人間が思うように動くのではなく、書かれたプログラム通りに動く」と、よく言われるのは、そのためです。
では、国語の授業ではどのようにプログラミングが組み合わされるのでしょうか。
プログラミングは、教科の理解をより深めるために使われることが多いです。
国語の場合、言葉だけだとなかなか意味を理解しにくいような「ことわざ」や、暗記で覚えるような「四字熟語」と相性が良いように感じます。
例えば、ことわざについては、プログラミングによりことわざの意味をアニメーションで表現することで、直観的に理解をすることができます。
ことわざ当てゲームのような、自分の作ったアニメーションを友達にクイズとして出題することもできます。
また、四字熟語に対しては、ただただ暗記するのでは時間が経つうちに忘れてしまいますが、例えば、四字熟語のうち一つの漢字を当てるパズルゲームのようなものがあっても楽しいかもしれません。
問題を解く側もゲーム感覚で四字熟語の勉強ができますし、問題を作る側も出題する四字熟語を選ぶ時やひっかけの工夫を施す時に四字熟語の勉強ができます。
前回の社会科と同様に、一見、関係性が薄いと思われる国語でも、視点を少し変えると、意味のある取り組みになる可能性があります。
今回は、国語とプログラミング教育について、まとめてみました。
次回も、他教科での事例を紹介したいと思います!
最後までお読み頂き有難うございました。