今回は、STEM教育から派生した、STREAMS教育についてまとめます。
ポイントは以下の3つです。
・STREAMS教育はSTEM教育に芸術(Art)とロボット(Robot)とスポーツ(Sports)が加わった、次世代スキルの教育分野
・理数教育の枠を越えたAI(人工知能)時代に人間に求められるスキルの位置づけ
・できるだけ早い時期から慣れていくことが重要
STREAMS教育とは、Science(科学)・Technology(技術)・Engineering(工学)・Mathematics(数学)から成るSTEM教育に、芸術(Art)とロボット(Robot)とスポーツ(Sports)を加えた造語です。
この分野は、昨今のAIブームの流れの中で、次世代スキルに関する教育分野として注目され始めています。
野村総研らによる「日本の労働人口の49%がAIやロボット等で代替可能になる」という発表や、アメリカの研究者による「今の子どもたちの65%は将来今ない職業に就く」という発表が有名です。
それらの発表はいずれも、AIやロボットが世の中に多大なインパクトを与えることを示しており、STREAMS教育はそのインパクトに備えておくための教育といっても過言ではありません。
AIやロボットは、ルールの範囲内でデータ分析・予測したりプログラムされた通りに動作することが得意です。
将棋や囲碁のルールを覚えたAIや家の中を掃除する掃除機ロボット、自動車工場の生産ラインで使われる組立ロボットなどが比較的有名です。
そういった事例では、予め、ルールが明確化されており、そのルールに沿って、プログラムが動作することで、AIやロボットが動く仕組みです。
では、人間の仕事はどうなるのでしょうか。
AI時代では、人間は、AIやロボットで置き換えるためにルールを見つけ出したり、AIやロボットをコントロールすることが求められます。
そのためには、ロボットをより使いこなすことができる必要があるので、「ロボット(R)」が加えられているのでしょう。
一方で、クリエイティブな領域やエンターテイメントな領域は、AIやロボットが苦手な領域と言われています。
何かを発想することや人間の心を動かすことはAIやロボットには難しいことだと言われているからです。そういった領域が、芸術やスポーツに関連しています。
将来のことを推測することは難しいと言われていますが、AIやロボットが世の中を変えることは容易に推測できることなので、備えておいて損はないと考えています。
実際に、プログラミングを手段として使うことで、STREAMS教育を実施することもできます。
世の中の変化に合わせて教育も変化していくことが求められています。
いかがでしたでしょうか?
次回は、プログラミング教育の内容に戻り、家庭でできるプログラミング教育について、まとめます。
最後までお読み頂き有難うございました。